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ニューヨーク市有数の観光名所であるブルックリンブリッジは、観光客などによる落書きが後を絶たず、数年前から問題となっている。
ローカル情報サイトのDNAinfo.comによると、橋を歩いて渡る観光客の間で、鉄骨や鉄線、石造りの塔などに記念の落書きを残す行為が習慣化しているという。内容は日付と名前、出身国のお国自慢、ハートマークの中に恋人同士の名前を記したものなどさまざまで、中には自由の女神像など、橋から見える景色を丁寧に描いた絵なども見られる。
同サイトによると、落書きをする人の多くが「他の人が書いているのを見て、自分たちもやろうと思った。遠くからはるばる来た記念に」という感覚でやっているという。
しかし、このような落書きは公共物破損にあたる違法行為であるだけでなく、ペンキを塗り直すか強力な洗浄剤を用いなければ消すことができないなど、市当局を困らせている。
この問題について同橋を管理するニューヨーク市運輸局は、職員が定期的に巡回し、違反行為の監視と落書きの除去を行い対処している。
一方で、ブルックリン区で長年ツアーガイドを行ってきた歴史家のロン・シュウェイガーさんは、「以前はこのような風習はなかった。公共物の破損にあたる蛮行だが、監視カメラを設置しても防止は困難だろう」と述べた。
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