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名水とホタルの里に銘酒あり

穀倉佐賀平野のシンボルである天山連峰は、四季折々に表情を変える。特に、冬に真っ白く雪化粧をした天山の峰々の姿は壮大である。その雪解け水が山肌にしみ込み、伏流水となって源氏ホタルの発祥地とされる祇園川の源流になる。この雄大な自然の中に蔵を構えるのが、天山酒造だ。
同蔵では、この秀峰・天山の中腹からの清らかな湧き水を仕込み水として使用。酒造りにとって理想的な硬水で、しっかりとした味わいの男酒を醸すことができる。そして六代目蔵元・七田謙介氏は、蔵のこだわりである「不易流行」「品質第一」の理念をもとに、自分の理想とする清酒を造り上げた。それこそが、「七田」シリーズである。
どの清酒も研究を重ね、丁寧かつ真摯に造り出されていることが伝わる日本酒愛飲家好みのシリーズだが、なかでも「七田 純米 七割五分磨き」は同氏が目指す、米の旨みを全面に引き出すために醸造された一本。酒米の山田錦をあえてあまり磨かず、その米が持つ魅力と力強さを表現しているこの純米酒は、口に含むと旨みが膨らんでいく。香りは穏やかで、程よく酸の余韻も楽しめるので、食中酒として最適。特に、煮込み系やグリル系のようなインパクトのある料理との相性が非常に良い。
また、モノづくり体験ができる「人米酒(じんまいしゅ)プロジェクト」は、天山酒造が主催する酒造り企画。酒米の田植えから、瓶詰め・ラベル張りまで体験できる、まさに「世界にひとつしかない日本酒」造りを通じて、日本の伝統的産業と文化の啓蒙活動も行っている。
天山酒造株式会社
佐賀県小城市小城町岩蔵1520
www.tenzan.co.jp販売元:JFC International, Inc.
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