前回に続き、ニューヨーカーのデートの際のお酒事情をお伝えする。

♥Cさん(女性)
マンハッタンでファッション関係の仕事をするCさんはお酒が大好物で、デートの相手ももちろん同じ飲む派の人がいい。以前飲まない派の男性と付き合った彼女だが、酔って帰宅が遅くなる度に彼は不機嫌になり、ケンカになった。お酒を受け付けない体質の彼にはCさんの行動が理解できなかったのだ。以来Cさんは、お酒が好きだということを理解できる=自分も飲む人、としかデートをしなくなった。
またCさんの友人も同じく、デートは絶対に飲む派と。相手を目の前にひとりで飲むのはつまらないし、盛り上がっている自分との温度差を感じて冷めてしまうのが嫌なのだという。
♠Dさん(男性)
クイーンズ在住、毎日の晩酌が日課だというデザイナーのDさんは、デートの相手に飲む/飲まないは問わない。もちろん相手も飲む派なら申し分ないが、話し上手なDさんは、いつもお酒の力に頼らなくとも十分に会話が弾む。お酒に強いせいか、酔っぱらって失態を見せたこともほとんどなく、デートの席で飲んでも、少しテンションが上がるくらいでそれがちょうどよいのだ。ただ、相手がノン・ドリンカーであれば、事前に「自分だけ飲んでも大丈夫?」と聞くようにしている。なぜなら、相手がDさんに合わせてビールを飲んだところ、一杯で潰れてしまったという過去があるから。
恋愛をどうハンドルするかはアルコール依存症の人々にとっても、大きな感心事のひとつだという。彼らの中には、シラフの状態が楽しんでいないように見られることが心配だ、と考える人もいるのだから深刻だ。しかし、デートの時のお酒はあくまでひとつのツールであり、もし〝飲む/飲まない〟をジャッジするような人と出会ったら、それは理想的な相手ではないのかも知れない。
飲む派のみなさんは、お酒抜きでデートが成功するか挑戦してみては?
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