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全米の音楽や舞台芸術の団体を対象に、新たな観客を増やし定着させる試みを支援しているニューヨークのウォレス財団が15日、今年度はニューヨーク・フィルハーモニックやアルビン・エイリー・アメリカン・ダンスシアターを含む26の団体へ、総額1000万ドル以上の助成金を給付すると発表した。
発表によると、同財団は6年間で5200万ドルの助成金を給付する計画で、今回はその第一期分となる。国内の芸術団体は近年、観客数の減少にどこも苦慮しており、名門といわれるニューヨークフィルですら例外ではないという。
今回の助成金は、各団体の観客増員を目的とする試みを支援するためのもので、例えばニューヨークフィルは助成金76万ドルを若年層の観客掘り起しに役立てるとしており、若い音楽家を招くなど若者対象のコンサートを企画し、SNSを通じて観客の動員を図る計画を立てている。
同財団では、こうした試みの成果を財政状況を含め外部の研究者チームが分析し、今後に役立てると話している。
ある調査によると、2012年の1年間で成人の51%は少なくとも1度は何らかの芸術を鑑賞するため劇場へ出かけたと答えている一方、71.4%はテレビやコンピューターなどの電子メディアを通して鑑賞もしくは視聴したとウォールストリート・ジャーナルが報じている。
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