アメリカの高校で広がる大麻使用 学校対策はいたちごっこ | 合法化が進むアメリカ 学校現場で新たな課題

豊富な品揃え。ドリンクでも、一本$5と、Starbucksよりも安い程度 (Photo: Miki Takeda)
アメリカで大麻の合法化が広がる中、高校での使用が新たな問題となっている。校内トイレにセンサーを設置する学校もあるが、生徒との「いたちごっこ」が続いている。教育現場では健康リスクや安全面への懸念も高まっている。

校内トイレにベイプ検知センサー
カリフォルニア州のリバティ高校では、トイレで電子タバコ型の大麻が使われると警報が鳴る「ベイプセンサー」を設置している。ベイプとは、蒸気を吸う電子タバコ型の装置のことで、THCベイプ(大麻成分を含む電子タバコ型製品)などが若者の間で広がっており、学校側は対応に追われている。センサーが作動すると学校スタッフのスマートフォンに通知が届き、すぐに現場へ向かって確認する仕組みだ。しかし学校関係者は、大麻を完全に校内から排除するのは難しいと話す。 ウォール・ストリート・ジャーナルが4日、伝えた。
合法化で変わる若者の意識
カリフォルニア州では1996年に医療用大麻が合法化され、2016年には娯楽目的の使用も合法となった。現在ではニューヨーク州を含む24州とワシントンD.C.で娯楽用大麻が認められている。販売は21歳以上に限られているが、生徒たちは兄弟や友人などを通じて入手することも多いという。さらに近年はフルーツ味のベイプやカラフルな包装の食用大麻が登場し、「自然で安全」という印象を持つ若者も増えている。

学校で広がる健康リスクへの懸念
研究では、思春期の大麻使用が注意力や記憶力の低下、学業成績への影響と関連する可能性が指摘されている。ミシガン大学の調査では、12年生(高校最年長)の約26%が過去1年に大麻を使用したと回答している。特に増えているのがベイプによる使用だ。蒸気の匂いが少ないため発見されにくく、学校側は対応に苦慮している。
学校の対策と「いたちごっこ」
リバティ高校ではトイレの使用時間を制限したり、ベイプセンサーや監視カメラを導入したりするなど対策を強化している。しかし生徒が証拠を流したり、校外や駐車場に移動したりするケースもあり、問題の完全な解決には至っていない。生徒の中には授業中にこっそりベイプを使うケースもあるという。

編集部のコメント
大麻問題は本紙でも過去に何度も取り上げていますが、大麻入りのグミや飲料が日常的に出回り、大麻が「身近」になりすぎていることが根本的な問題だと思います。アメリカ国立衛生研究所(NIH)のデータによれば、アメリカのティーンエイジャーの3人~2人に1人近く(約30~45%)が大学入学前にマリファナを試した経験があることも明らかになっています。昨年11月掲載の記事感謝祭の「カズンウォーク」のように、家族や親戚、友人が気軽に大麻を吸っている中で自分だけ、もしくは子どもだけが、大麻を断ることができるでしょうか。
ニューヨークでも同様で、スタバ店舗の8倍を超える大麻販売店があるといわれる中、大麻、特に依存症から子どもたちを守るにはやはりしっかりと大麻使用のリスクを教える必要があると思います。保護者としては、アメリカ生活において非常に悩ましい問題の一つです。
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