-
『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(10)異国でひとりじゃない、心とくらしを支える日系NPOの取り組み
-
『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(9)日本語を学ぶニューヨーカーを支援する、日本語講座アシスタントボランティア
-
『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(8)やさしい日本語×言語交流プログラム
-
『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(7)グローバルリーダーシップ教育プログラム
-
『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(6)グローバルリーダーシップ教育プログラム
-
『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(5)運営スタッフの声
ちょっとした「やってみよう」が、人と人をつなげ、地域を支えているニューヨーク。ボランティア活動でのリアルな声や、心動く瞬間をNY de Volunteer がお届けします。
私たちNY de Volunteer は、社会課題の解決に向けて自ら考え行動する「チェンジメーカー」を育てることを目的に、2003年からニューヨークで活動している非営利団体です。
NY de Volunteer は、コニーアイランドを訪れた一人の日本人女性が、あまりに汚いビーチにショックを受け、「何かできることを」と、自らの手でごみ拾いを始めたことから始まりました。連載では、活動現場での人と人との触れ合いから生まれる、さまざまなエピソードをお届けしていきます。
NY de Volunteerは設立以来、市民の社会参加やボランティア活動を通じて、グローバルな視点で社会課題に取り組むチェンジメーカーを育成してきました。近年は、日本の学生に向けて、海外研修や企業訪問を通じた「体験型の学び」を提供するプログラムにも力を入れています。連載第11回では、国際交流教育の一環として日本からやってきた神奈川県立横浜翠嵐高等学校の生徒20人が、ニューヨークの大学生や社会人26人と、アメリカ自然史博物館を舞台に交流した特別な一日の様子をお伝えします 。

「教科書」飛び出した生きた英語の響き
今回のプロジェクトの舞台は、巨大な恐竜の化石が迎えてくれるアメリカ自然史博物館 。学校単独の訪問では、どうしても「見て終わり」になりがちです。そこで NY de Volunteer がプロデュースしたのは、ニューヨークの大学生や社会人とのコミュニケーションを通じて「生きた英語力」と「多文化への適応力」を養うことを目的としたプログラムです。実際にアメリカ自然史博物館でニューヨークの大学生や社会人と合わせて5人程度のチームでスカベンジャーハントをしながら、英語を使って交流しました。

プログラムのハイライト
アイスブレーク
事前に準備した自己紹介シートを使い、趣味や食べ物の話題で距離を縮めました 。
スカベンジャーハント
今回のプロジェクトの大目玉。アメリカでは定番の体験型アクティビティーを実施。広大な博物館の展示の中からターゲットを探すゲームに挑戦しました 。地図とNY de Volunteer オリジナルの資料を片手にチームで相談したり博物館の学芸員に英語で質問したりと、能動的なアクションが飛び交いました 。最後はチームごとに「今日の流行語」と感想を発表してもらいました。中には巨大な恐竜や今にも吠えそうな動物の展示を見て「Cute!」が連発したチームもありました。
ランチ&フリータイム
アメリカらしい特大サンドイッチ、顔くらい大きなチョコチップクッキーを食べました。実は、朝の集合時の高校生たちは非常に大人しく、緊張のせいか少し硬い表情が目立っていました。しかし、博物館でのミッションを終え、ランチルームに集まった彼らはまるで別人のようでした。話題は展示の感想から「日米の学校生活の違い」や「将来の夢」に及び、会場は朝の静けさが嘘のような熱気と笑い声に包まれました 。最後には高校生とボランティアが一緒にギフトショップでお土産を選んだり、別れを惜しんで話し込んだりする姿も見られ、短時間ながらも深い絆が芽生える時間となりました。


「完璧な英語」より大切なもの
最初は緊張していた高校生も、ボランティアたちのフレンドリーな姿勢に助けられ、すぐに打ち解けられたようです。参加した高校生からは、こんな興奮気味の感想が寄せられました。
「完璧な文法じゃなくても、伝えようとする意思が通じる喜びを感じました。私たちのために時間を作ってくださった皆さんに感謝しかないです。」
「初対面で緊張したけど、ボランティアの皆さんが日本のアニメの話で盛り上げてくれて、気がついたら夢中で話していました!」
「恐竜の研究をしている大学生がボランティアにいて、専門的な説明を聞くことで知的好奇心が刺激されました。」
「博物館という場だったので、ボランティアの皆さんと話題が尽きませんでした」
引率の先生には、今回の訪米研修全体への思いを聞きました。
「ホームステイで慣れた英語を、別の場でも実践したいと生徒も私も思っていたところだったので、今回のように生の英語で交流できる時間は本当に貴重でした。ホームステイでは同年代のホストファミリーと過ごし、この博物館では大学生や社会人たちと、段階的に幅広い年代のネイティブスピーカーと交流できた経験は、生徒にとって大きな自信につながるでしょう。そして、ニューヨークで活躍する日本人の姿としてNY de Volunteer の活動を間近で見たことは、生徒たちが将来グローバルな舞台へ踏み出す際、何より強い後押しとなるはずです」

最初は緊張の面持ちだった高校生たちも、プログラムが全て終わるころには自信に満ちあふれた表情に変わっていました。今回、ボランティアの中にはさまざまな国から集まった留学生もいました。彼らとの交流は、高校生たちにとって将来「世界で活躍する」ことについても考えるきっかけになったはずです。
NY de Volunteer は社会課題の解決に取り組むボランティア活動の提供に加え、ニューヨークという多文化都市が持つ豊かなリソースと独自のネットワークを最大限に活かし、今回のような教育機関や企業と連携した次世代チェンジメーカー育成プログラムを推進してまいります。
文/Misaki(NY de Volunteer運営スタッフ)
NY de Volunteer
市民の社会参加やボランティア活動を推進し、グローバルリーダーの育成を通じて、社会課題の解決に向けて自発的に考え、行動する「チェンジメーカー」を社会に送り出すことを目的に、2003年から活動する非営利法人。公式SNSでは、ニューヨークでのボランティア活動の魅力や、イベント情報を配信中。フォロー&いいね!をお待ちしています。
instagram:https://www.instagram.com/nydevolunteer/
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








