2026年4月29日 NEWS DAILY CONTENTS

帰国生受験、エッセイの書き方のコツ|早稲アカNY代表が語る「帰国生受験のすゝめ」【PR】

ニューヨークで現地校の宿題をこなしながら、日本の受験勉強もする。はたから見れば無謀に思えるこの選択が、実は「最強の育ち方」かもしれない。

帰国生受験について、早稲田アカデミー・ニューヨーク校の川村宏一先生にお聞きしました。

第1回は、合格の先を見据えてNYで育てる「本気でやる力」とは
第2回は、現地校と受験勉強の両立について

そして最終回は、エッセイの書き方のコツや日本に戻ったときに役に立つ力について具体的に教えていただきました。

写真はイメージ(photo: 早稲田アカデミー )

エッセイでは、「経験を言葉にする力」が合否を分ける

帰国生入試で頻出するエッセイライティング。問われているのは、文章がうまいかではなく、自分の経験をどう捉え、どう言葉にできるかだ。

「今の自分は、過去の経験の積み重ねでできています。だからこそ、過去・現在・未来を一本のストーリーとしてつなげられるかが大事なんです」

過去にどんな経験をし、そこから何を感じ、今の自分にどうつながっているのか。そして、その延長線上にどんな未来を描いているのか。その一貫性が、説得力のあるエッセイを生む。

例えば、ヤンキースの試合を観に行った経験ひとつでもいい。「日本との応援スタイルの違いに気づいた」とか、「ベンチで通訳をしている人を見て通訳に興味を持った」とか、そんな小さな気づきが、将来の目標につながることもある。

あるいは、ボランティアでレモネードを売った経験から、「どうすれば買ってもらえるのか」を考えたこと。それも立派な学びだ。

「大事なのは、その経験を“可視化する”ことなんです」

早稲田アカデミー・ニューヨーク校では、生徒と保護者と教師だけが見られる非公開のSNSがあり、生徒に日々の体験を投稿してもらっている。例えば、ロサンゼルスに行ったとき、ニューヨークと雰囲気が違うと書いてきた生徒に、先生が「どんなふうに違った?」と問いかける。自分で言語化しようとするその瞬間に、気づきが生まれる。

この「なぜ?」を問いかける習慣が、入試のエッセイだけでなく、社会に出てからの思考力の土台になっていく。

日々の出来事や気づきを一行でもいいから書き留め、それに対して講師がコメントを返す。写真を添えて投稿することもあり、いわば自分専用の記録のような形で蓄積されていく。

「どうしてそう感じたの?」「日本とどう違った?」といった問いを重ねることで、生徒は自分の経験を一段と深く考えるようになる。

このやりとりを繰り返す中で、子どもたちは自然と「なぜ?」と考える視点を持ち、自分の言葉で語れるようになっていく。

「海外での学びで一番大事なのは、自分の経験に気づき、それを言葉にできることだと思います」

日本と同じテキストやテストがもたらす安心感 

写真はイメージ(photo: 早稲田アカデミー)

早稲田アカデミー・ニューヨーク校では、日本と同じテキストや必修テスト、オリジナル模試を使っている。これには単に「日本と同じ内容を勉強する」以上の意味がある。

「日本の子どもたちと同じテストを受けて順位が出る。そうすると、日本にライバルがいることを忘れないんです」

海外にいると、日本の受験生の存在が見えにくくなりがちだ。しかし、同じ教材、同じカリキュラム、同じテストに取り組むことで、「日本に戻ったときに通用するか」という感覚を持ち続けられる。

特に高校受験では、帰国生入試であっても一般入試に近い形で行われることが多く、問題もほぼ一般入試と同じである場合が多い。だからこそ、日本と同じ基準で力を測り続けることが重要になる。

日本に戻ってから生きるのは、国語と“両方の感覚” 

早稲田アカデミー・ニューヨーク校のフリースペースには日本語の本が並んでいる

日本に帰ってから本当に生きる力とは何か。 川村先生が特に大切だと話すのが、国語力だ。

「漢字はもちろんですが、国語の読解で問われる心情理解は、とても大事です。例えば、『以心伝心』という言葉がありますよね。これを英語に訳そうとすると“テレパシー”になってしまうんです」

一見すると似ているようで、実はニュアンスは大きく異なる。言葉にしなくても相手の気持ちを察する──そうした文化的背景を含んだ概念は日本語ならではのものだ。

「国語の読解問題も実はそこにつながっています。登場人物の気持ちを読み取る力は、日本文化の理解そのものなんです」

さらに、学習の中で節句など日本文化に触れることも重要だと話す。海外で育つ子どもにとって、日本語と文化の理解は意識的に積み上げていく必要がある。

一方で、学力面でも違いは大きい。現地校の算数と日本の算数は内容も進め方も異なる。

「個人的には、日本の教育はとても優秀だと思っています。まずは型で覚えて、その上に理論や思考、表現を積み上げていく。そのプロセスがあるからこそ、算数が生活の中で生きてくるんです」

そうした基礎が身に付いているかどうかで、日本に戻ったときの適応力は大きく変わる。

ニューヨークだからこそ育つ「感覚」と「強さ」

ハリソンにある早稲田アカデミー・ニューヨーク校

ニューヨークという場所には、学力だけでは測れない強みがある。

早稲田アカデミー・ニューヨーク校は、ニューヨークのハリソンにあるがオンライン受講生も多く、カナダ、ブラジル、チリ、メキシコなど、さまざまな地域の子どもたちが同じ時間に授業を受けている。

「対面でもオンラインでも、同じ教室で一緒に学んでいる感覚を持てるようにしています」

異なる文化や背景を持つ子どもたちと交わることで、視野は自然と広がる。加えて、ニューヨークという街そのものが、最新のものや多様な価値観に触れる機会を日常的に提供してくれる。

「感覚が磨かれるんです。新しいものに敏感になるし、“みんな違ってみんないい”という感覚も自然と身に付く」それは、「自分はこれでいいんだ」という自己肯定感にもつながっていく。社会に出てからも役立つ、大きな土台だ。

 ニューヨーク受験講演会

早稲田アカデミー・ニューヨーク校の教育や実際の授業について詳しく知りたい人は、ぜひ一度、5月に行われる受験講演会を聞いていただきたい。

対象
海外在住の小学生・中学生の保護者
日時
5月10日 (日)
9:30-11:00 中学入試の部
11:15-12:15 渋谷教育学園幕張中高説明会
13:30-15:00 高校入試の部
会場
Courtyard by Marriott Rye
※会場参加 または オンライン(Zoom)参加を選択可能
参加無料
詳細&申し込み
https://www.waseda-ac.co.jp/abroad/overseas/lecture.html
5月8日(金)日本時間・午前10時までに申し込むこと
公式Webサイト
waseda-ac.co.jp/abroad/school/newyork

早稲田アカデミーNY校  川村宏一(かわむら こういち)

早稲田アカデミーUSA取締役・NY校現地代表。2002年に早稲田アカデミーに入社後、校舎で7年間にわたり講師を務め、その後、高校受験部門にて英語科目の責任者を担当。現在の早稲アカ英語科システムの礎を築いた後、国際部に異動し、英語専門校舎の統括責任者に就任。2023年3月から現職。早稲田アカデミーの教育理念である「本気でやる子を育てる」を、海外においても実践している。


 

                       
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