アセトアミノフェンとナプロキセンナトリウムを組み合わせた初の市販鎮痛薬「タイレノール・ウィズ・ナプロキセン(Tylenol with Naproxen)」が承認された。処方せんなしで購入でき、全米の主要小売店で近く発売される。米食品医薬品局(FDA)と製造元のケンビュー(Kenvue、本社ニュージャージー州サミット)が7月24日、発表した。

鎮痛剤として広く使用されているタイレノールとアリーヴ(photo: Miki Takeda)

2つの成分は、痛みへの働き方が異なる。タイレノールの有効成分であるアセトアミノフェンは、主に脳や中枢神経に作用して痛みや発熱を抑える。一方、アリーヴ(Aleve)などに使われるナプロキセンは、炎症そのものを抑える非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で、効果が長く続くのが特徴だ。

なぜ組み合わせたか?

腰痛や筋肉痛、歯痛、生理痛、関節炎などでは、痛みと炎症の両方を抑えるため、2種類の薬を併用する場合がある。これまでは別々の製品を購入し、成分や服用時間を自分で管理する必要があった。今回の製品は、異なる作用を持つ2つの成分を決められた割合で1つの錠剤に配合、FDAが初めて市販薬として承認した。メーカーによると、8件の臨床試験でそれぞれを単独で使用した場合より高い鎮痛効果が確認され、30分以内に効き始めて最長12時間持続するという。脳や脊髄の神経に作用して強い鎮静効果を発揮するオピオイドを含まないことも特徴だ。

1回2錠、12時間ごと

1錠にはアセトアミノフェン325ミリグラムとナプロキセンナトリウム110ミリグラムが含まれる。対象は12歳以上で、1回2錠を12時間ごとに服用する。医師の指示がない限り、24時間に4錠を超えてはいけない。

重複服用に注意

新製品には2つの成分がすでに入っているため、通常のタイレノールや、アリーヴ、イブプロフェンなど他のNSAIDsとの併用は避けること。過剰摂取による肝機能障害の他、胃腸出血や心筋梗塞、脳卒中などのリスクもある。持病がある人や血液をサラサラにする薬を服用中の人、妊娠中の人は医師や薬剤師に相談を。