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ニューヨーク州最高裁判所は14日、正統派ユダヤ教の人たちが鶏をと殺する「カポロス」と呼ばれる儀式に対し、継続を許可する判決を下した。
訴えを起こしていたのは住民グループ「カポロスのと殺反対同盟」で、ニューヨーク市とニューヨーク市警察(NYPD)、地元ユダヤ人のリーダーらを相手取り、カポロスは残酷で不衛生であるとして儀式を止めるよう求めていた。
カポロスは実行者が鶏を振り回し、その後に鶏の首を切る儀式で、後にその鶏は恵まれない人々へ寄付される。振り回した鶏には罪が乗り移るとされており、ユダヤ教の贖罪の日である「ヨム・キプル」の前に行われている。判決の下った14日は奇しくもユダヤ教の新年にあたり、ヨム・キプルを10日後に迎えるため、クラウンハイツに住む正統派ユダヤ教を信仰する住民らは判決に安堵したという。
訴状によると、原告側は「毎年多数の鶏をと殺し路上に放置する行為は、公的不法妨害(社会に害を及ぼす行為)に当たる」と主張し、弁護側は「本件は信教の自由を侵すもので、正統派ユダヤ教を信仰する人々にとっては2000年続く慣習だ」と反論した。判決では「公的不法妨害に当たるじゅう分な証拠がない」と原告を退けた。
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