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27日付のフォックス・ニューヨークによると、ニューヨーク市内の観光地では、数年前から偽の僧侶によるお布施の無理強いや仏具の押し売りといった詐欺行為が横行しており、仏教関係者らが注意を呼び掛けている。
オレンジ色の袈裟を着てマンハッタン区のタイムズスクエアやハイラインなどの観光地に出没し、自らを僧侶と名乗る男らは、観光客に声を掛け、仏具と称する金属のメダルを手渡して祈るような行動を取り、タイの寺院建設のため寄付するよう求めてくるという。これを拒絶すると、急に乱暴な態度に変わり、仏具の代金や寄付金を払うようしつこく迫るという。
このような被害報告を受け、ニューヨーク仏教連盟の中垣顕實(けんじつ)会長は、「仏教会とは何の関係もない偽の僧侶に注意を。これは詐欺行為です」と、声を掛けられても相手にしないよう同連盟のフェイスブックなどで注意を呼び掛けている。また、市内には注意喚起のチラシが貼り出されている。
この情報を元に、AP通信の記者がハイラインで僧侶の姿をした男数人に声を掛けたところ、「タイの寺院建設のため寄付を募っている」とは答えたものの、寺院の名前や建設場所の詳しい情報は答えず、最終的には走って逃げたという。
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