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【17日付NBCニューヨーク】マンハッタン区の南端にあるユダヤ歴史博物館で今月始まった、ハイテクを駆使した展示が話題を呼んでいる。
この展示は「証言の新しい側面」。ナチスドイツによるホロコーストを生き抜いたユダヤ人の証言を高精細度(HD)カメラで収録。音声認識技術を用い、パネルを通して生存者と「対話」できる。
登場する生存者は、エバ・シューロスさん(88)とピンカス・ガッターさん(85)。シューロスさんは「アンネの日記」を書いたアンネ・フランクの義理の姉でもある。「ナチの収容所はどんなものだった?」「どのようにして生き残った?」「その後の人生にどういう影響を与えた?」。こうした質問をすると、2人が答えてくれる。例えばアンネについて尋ねると、「アンネはとても賢い少女だったわ」と返ってくる。シューロスさんは9000、ガッターさんは2万種類の質問に答えることができるという。
「個人レベルの歴史を学ぶことができる」と説明するのは、同展示を考案したヘダー・スミスさん。「映画や本、講演などから学ぶ歴史とはまた違った側面がある」と話す。同展示はスティーブン・スピルバーグ監督が支援する基金などの協力を得て実現した。

展示の様子(photo: www.mjhnyc.org)
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