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【23日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区の連邦地方裁判所は22日、致死量の合成オピオイド「フェンタニル」を友人に販売した罪に問われていた同区の医師に、9年2カ月の実刑判決を言い渡した。
ガブリエル・トラミエルさん=当時(32)=は2016年10月22日、フェンタニルの過剰摂取で死亡しているところを妻に発見された。その後の捜査により、トラミエルさんは死亡する前日、同薬の購入について友人で医師のアビノーム・ルソン被告(33)と携帯電話のテキストメッセージでやりとりをしていたことが明らかになった。被告は昨年11月、トラミエルさんが死亡する原因となった同薬を、トラミエルさんに販売したことを認めている。
同裁判所のジェフリー・バーマン連邦検事(暫定)は声明文の中で、「ルソン被告の行為は、わが国で深刻化するオピオイド乱用のまん延を助長した」と述べた。
一方、被告側の代理人弁護士は、「購入者のことなど考えず、大量の麻薬を毎日のように密売している『売人』が同等またはこれより軽い刑罰を受けているというのに、前科のない者へのこのような厳しい判決は受け入れ難い」と反論している。

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