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【10日付amニューヨーク】ニューヨークのコリー・ジョンソン市議会議長(民主)は10日、約80万人の貧困層市民が地下鉄を半額で利用できるようにする計画「フェアフェアーズ(公正運賃)」を提案した。11日、市庁舎前では提案の採用を求めてデモが行われた。
計画によると、連邦政府が定義した貧困層に該当する市民が地下鉄を利用する際、運賃(2ドル75セント)の半額を市が補助し、1ドル35セントにする。同議長は同計画の資金として2億1200万ドル(約227億円)を自身が提案する予算案に計上。採用されれば、貧困層市民は年700ドル(約7万5000円)を節約できるとされる。同議長は10日の記者会見で「地下鉄の運賃を払えないのでは(仕事にも行けず)生活が安定しない。貧困層を助けるだけでなく、無賃乗車の軽減にもつながるはず」と話した。
一方で、ビル・デブラシオ市長は「市には財政的余裕がない」として反対。提案は理解できるとしながらも、州が補助金を出すべきだと主張している。
カリフォルニア州サンフランシスコ市やワシントン州シアトル市では年収に応じた運賃割引を10年ほど前から実施。コロラド州デンバー市でも導入が決定している。

11日のデモ。同議長のツイッターより
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