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【4月29日付ニューヨークタイムズ】新橋が昨年開通したことでその役割を終えた、ロックランド郡とウエストチェスター郡を結ぶ旧タッパンジー橋のがれきが、人工岩礁として海の底に沈められることになった。
旧橋を構成していた約3マイル(約4.8キロメートル)に及ぶコンクリートの塊や鉄骨は今週からロングアイランド沖に運ばれ、運搬作業は初秋まで続く見通し。がれきをリサイクルすれば処分にかかる費用を抑えられるだけでなく、ニューヨーク州が進めている人工岩礁計画を大幅に拡大することができる。
同計画は、人工岩礁を作ることで海洋生物の多様性を増やし、周辺を釣りやダイビングなどのスポットにして経済発展を促すことを目的としている。ロングアイランドの入り江2カ所とグレートサウスベイ2カ所、大西洋の8カ所の合計12カ所に人工岩礁を作り、旧橋のがれきが使われるのはこのうちの6カ所。
1955年に開通したタッパンジー橋は、最盛期には1日約14万台の車両が通行していたが、老朽化のため40億ドル(約4366億円)をかけた架け替え工事が行われていた。新橋には、3期にわたりニューヨーク州を治めたマリオ・クオモ元州知事(クオモ現州知事の父)の名が付けられた。

架け替え工事中のタッパンジー橋=2017年5月10日撮影(photo: SteveStrummer)
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