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【29日付リアルディール】ニューヨーク市不動産協会(REBNY)によると、市内で目立つ商業用店舗の空室率上昇は、家賃の影響によるものばかりではないという。
マンハッタン区グリニッチビレッジの7番街南とハドソン通り周辺の家賃は1平方フィート当たり150ドルから155ドル(約1万7000円)で、ヘルズキッチンの9番街の42丁目から59丁目周辺は平均139ドルと大差ない。しかしグリニッチビレッジにある2884店舗の空室率11.3%に対し、ヘルズキッチンにある262店舗の空室率は5%だった。
REBNYの代表は「空室率の差異は家賃高騰以外にもいくつか要因があり、その1つが人口」と話す。米国勢調査局のデータによると、2000年から16年の間のヘルズキッチンの人口が9%増の2万9157人だったのに対し、グリニッチビレッジは9.7%減の2万213人だった。また、地域委員会がイーストビレッジの飲食店からの酒類販売許可証申請のうち25%を拒否していたのに対しヘルズキッチンではわずか4%と、飲食店が入居しやすい環境も影響している。
市議会には仲裁により決定した家賃での契約更新をテナントに保証する条例が提案されるなど、空室対策が急がれている。

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