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マンハッタン区ハーレムのアポロシアターで、アマチュアの歌手やダンサーがパフォーマンスを競い合う毎週水曜の「アマチュアナイト」が始まってから今年で85年。地元紙amニューヨークが21日、その歴史をレポートした。
同紙がプロデューサーのマリオン・カフェイさんに聞いた話によると、開始後間もない1934年11月に舞台に立ったのが、20世紀のトップジャズ歌手の1人となったエラ・フィッツジェラルド。ダンスを披露する予定だったが、前の出場者がダンスだったため急遽歌に変更したそうだ。その後もジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、スティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソンなど、スターを次々と輩出していった。
同紙によれば1988年から91年、同シアターは財政難に直面。思い切った改装を行って乗り切り、観客も年間11万5000人から40万人に増加した。アマチュアナイトは舞台セットを一新し、照明や技術も改善したという。カフェイさんは「スターが生まれ伝説が作られる場所は、ニューヨークと言えどもざらにはない」と胸を張る。
2020年には近くの「ビクトリア・シアター」を「アポロ・パーフォーミング・アーツ・センター」としてオープンする計画もある。同シアターの最高責任者、カミラ・フォーブスさんは同紙に「黒人現代文化の発祥地。想像と夢が花開く場所であり続けたい」と抱負を語った。
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