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スタテン島で2014年7月、黒人男性のエリック・ガーナーさん=当時(43)=がニューヨーク市警察(NYPD)の白人警官、ダニエル・パンタレオ巡査に首を圧迫されて死亡した事件で、ガーナーさんの意識がなくなった後、指令に当たる警部補が現場の巡査部長に「Not a big deal(大したことない)」とテキストメッセージを送っていたことが16日、分かった。ニューヨークタイムズなどが報じた。
マンハッタン区ローワーマンハッタンのNYPD本部で行われている内部審理の4日目、当時指令に当たっていたクリストファー・バノン警部補が証言した。証言によると現場のダナン・サミナス巡査部長はバノン警部補に「彼は十中八九DOAだ」と報告。DOAとは「Dead on Arrival(到着時死亡)」の略だ。この返答として、警部補は「大したことない。合法的に逮捕を執行していただけ」と送っていた。ただし、報道によるとこのメッセージによる行政処分は時効が成立しているため、警部補が処分される可能性は低いという。
16日の審理ではまた、当時周辺で頻繁に行われていた「クオリティー・オブ・ライフ」と呼ばれる警察活動に問題があったとも指摘。これは公共の場所での飲酒や物乞い、立ち小便などの軽犯罪の容疑者を力ずくで取り押さえる逮捕方法。ガーナーさんは死亡する前の数週間で3回逮捕されていたという。
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