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ブルックリン区ミッドウッドにある創業54年の老舗ピザ店「ディ・ファラ」が20日、営業停止に追い込まれた。ニューヨーク州税を滞納したとして、州当局が財産を差し押さえたためだ。スライス5ドルの名物ピザを求める人で、毎日のように店の外に行列ができていた人気店。営業再開を求める声が高まっている。各メディアが報じた。
州歳入財務局によると、同店の税金滞納額は16万7506ドル75セント(約1783万5300円)。ウォール・ストリート・ジャーナルが同店の創業者の娘、マーガレット・ミエレスさんに聞いたところによると、同店は滞納分を分割で返済中。しかしニューヨーク市保健当局の検査で失格し、1カ月間の営業停止を強いられた今年の春、返済の支払いに失敗し、今回の措置に追い込まれたという。
ニューヨークポストによると同店が閉鎖に追い込まれたこの日も、名物ピザを求める客が大勢集まっていた。その1人、サフォーク郡のコマックから車で来たというマーク・ボーガンさん(30)は「このためにわざわざ来たのに」とブツブツ。仕方なく、手ぶらでロングアイランドに引き返して行ったという。
営業停止の知らせを受け、デブラシオ市長は21日朝「ディ・ファラは市で一番のピザ店。営業再開のためにどんなこともする準備はできている」とツイート。市長室は返済支援について同店幹部と話を進めているという。一方で、クオモ知事は「市長は州の税金控除に関して何の権限も持たない」と反発した。
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