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ネット通販での購入が一般的となった現代、ニューヨーク市では1日に150万個以上の貨物が配達される。大型の貨物トラックが市内を走り回るだけでなく、積み上がる配達物によって路上がふさがれ、渋滞の原因となっているという。ニューヨークタイムズが28日、報じた。
レンセラー工科大学の研究機関によると、市内の一般家庭に配達される1日当たりの貨物の平均はここ10年で3倍に激増。市の家庭の約15%に毎日、貨物が配達されている。800戸のアパートビルなら、1日約120個の貨物が配達される計算だ。家庭への配達数は企業宛てを上回り、配送網が毛細血管のように広がり続けている。
配達用トラックがニュージャージー州からマンハッタン区に入る主要ルートであるジョージ・ワシントン橋に続く交差点は、全米で最も渋滞が酷い交差点となっている。同橋へ向かうトラックの平均時速は、5年前の時速30マイル(約48キロ)から現在は時速23マイル(約37キロ)まで下がっている。
市内の主な配達業者であるフェデックス、フレッシュダイレクト、ピーポッド、UPSは昨年1年間で、駐車違反で合計51万5000通以上の召喚状の発行を受け、合計2700万ドル(約29億円)の罰金を支払っていた。13年に同4社に発行された召喚状の数は37万2000通で、罰金額は2180万ドル(約24億円)だった。
これら業者の配達の拠点となる倉庫は市内各所にあり、建設中のものも含め200万平方フィート(約19万平方メートル)を超える。市は倉庫の場所を確認し、集荷トラックの作業スペース確保に追われているという。
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