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英国ロンドンに本社を置く技術系スタートアップ企業「カーブ」が今年、ブルックリン区に進出する。ウォール・ストリート・ジャーナルが10日、報じた。
従業員数260人のカーブは、複数枚のクレジットカードを1枚のカードやアプリに集約するサービスを提供。ヨーロッパ諸国では過去2年間で90万人が利用している。同社の副社長、アマンダ・オーソンさんによると、米国進出にあたり当初は、諸経費が安く済むノースカロライナ州シャーロット市などを検討していたという。しかし、技術開発者が多く住むニューヨーク市なら、人材を会社の近くで「調達」できるとして白羽の矢を当てた。
さらに、ビジネス拡大を支援するニューヨーク州の投資インセンティブ「エクセルシア・ジョブズ・プログラム」も後押しとなった。同プログラムを利用し、2024年までに新規に185人を雇用すれば、10年間で300万ドル(約3億3000万円)の税控除となる。ただし、29年までの5年間は雇用数を保ち、州内の研究開発のために1670万ドル(約18億円)を投資することが条件だ。また、市へのオフィス移転と雇用を支援する別のプログラムも利用。これにより12年間で最大530万ドル(約5億8000万円)の税の優遇措置を受ける見通しだ。
マンハッタン区と比べて家賃が安いのもブルックリン区を選んだ理由の1つとオーソンさん。今秋までに新規採用を行い、開業にこぎつけたい意向だ。
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