世界で約8万1000人以上の感染が確認されている新型コロナウイルス肺炎の流行を受け、米疾病予防管理センター(CDC)は25日、米国で大流行する可能性があるとして警戒を呼び掛けた。27日には、カリフォルニア州で33人が感染したと発表。さらに、新型肺炎の危険性評価をこれまで「高い」に留めていた世界保健機関(WHO)は28日、「非常に高い」に引き上げ、世界的に同ウイルスが流行していると認定した。
ニューヨーク州保健局によると現在、州内での感染は報告されていない。ただし、28日、1人の患者が感染の疑いがあるとし、CDCでサンプルを検査しているという。各メディアの報道によると、検査中の患者は最近、感染が拡大するイタリアに渡航歴があったという。
CDCは、コロナウイルス感染の予防法を公式ウェブサイトに掲載している。
www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/prevention-treatment.html
CDCが推奨する感染予防策
●手洗いは20秒間以上かけて頻繁に行う
●せきやくしゃみをする際には口元をティッシュで覆い、使用したティッシュは必ずごみ箱に捨てる
●病気にかかっている、あるいは体調が優れないときは自宅で安静にする
●感染の疑いがある人やものに触れた後、顔や目を触らない
●体調不良の人とは6フィート(約1.8メートル)以上の距離を置く
中国疾病管理予防センターは感染者の排泄物からウイルスが検出されたことから、糞口感染する可能性を懸念。排泄後は注意して手洗いするよう呼び掛けている。
CDCは、石けんの入手が困難な場合にはアルコール成分を60%以上含む消毒液を使って殺菌するのも効果的としている。
またCDCは、マスクの着用が感染防止に効果あるかどうかについては確証がないとしている。感染者または体調が悪い人を除く健常者のマスク着用は推奨していない。
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