天空まぐろ

 海外における日本食の代名詞とも言える〝寿司〟。なかでも、「魚の王様=まぐろ」とされるほど、その人気は非常に高い。漁獲量の世界的急増を受け、天然まぐろの価格高騰が続くなか、今回は30年以上の歳月をかけ、遂に完成した日本産の完全養殖まぐろの魅力に迫る。

これからの本物 — 完全養殖まぐろ

 もともと希少価値が高いうえ、世界で巻き起こる寿司ブームにのっとり年間漁獲量が20世紀後半から急増した高級種クロマグロ。「絶滅危惧となり、価格は高騰する一方…」と肩を落とすまぐろファンにこのほど、朗報が届いた。なんと、近畿大学が32年の歳月をかけクロマグロの完全養殖の技術を確立、その種苗を導入し養殖生産会社 福吉魚類㈱が育成、加工会社㈱ブリミーが「天空まぐろ」とネーミングし販売、熊本県天草市より空飛ぶことに。〝食の喜び〟と、〝資源保護〟の両立がついに実現した。

 そもそも、完全養殖まぐろとは一体どういうことだろう?と疑問に思う人も少なくないはず。完全養殖とは、天然の稚魚を生け簀で育てる通常の手法とは異なり、養殖施設内で人口ふ化した親から生まれたまぐろを指す。昨今、枯渇が懸念される天然まぐろの生態系には一切影響を及ぼさないため、地球環境に優しい持続可能な食材(サステナブルフード)として各方面からも早速注目が集まっている。

「一人でも多くに知ってほしい」日本食レストランがキャンペーン実施

天空まぐろの認知度向上に向けタイアップキャンペーンを実施するトゥルーワールド・フーズ・ナショナル・アカウント・ エグゼクティブのMatthew Leareyさん(左)と、田舎家NYキッチンマネジャーの児玉真一さん

 今回、この天空まぐろが誕生するまでの背景や過程に感銘し、「ニューヨークでの認知度及び浸透度アップに貢献したい」と名乗り出たニューヨーク屈指の人気日本食レストラン「田舎家」が、米国内における天空まぐろの流通拡販を目指し、いち早く商品の取り扱いを始めた鮮魚卸売大手トゥルーワールド・フーズとタイアップし、8月いっぱい「天空まぐろキャンペーン」を実施することになった。

 同レストランのキッチンマネジャー児玉真一さんは、「世界が注目する技術が遂に誕生したと言っても過言ではありません」と語る。国籍を問わず、多くのまぐろファンがいるからこそ「味だけでなく環境に配慮した完全養殖まぐろの需要は今後ますます高まると確信。社会貢献の意味を含めて、田舎家がひと肌脱ぎます」と。今回は一人でも多くの人に存在を知ってもらうため、「天空まぐろを豪快にも1本まるまる仕入れ、解体ショーを大々的に実施します」と天空まぐろの普及親善大使を買って出た。
 天然ものの方がおいしいのでは?という人もいるだろうが、まずは一度試していただきたい。新鮮で色合いもきれいな刺身は、一口頬張れば脂がじゅわっと広がり病み付きに。臭みもなく、女性にも喜ばれること請け合いだ。

 トゥルーワールド・フーズのマネジャーである吉田智哉さんも、「ワシントン条約などまぐろの漁獲が多くの国々から懸念されるなか、完全養殖の実現は世界が注目するに値するビッグニュース」とアピール。産まれる前から出荷するまで一貫した管理を徹底しているため、安全性もお墨付きだという。
 「先進国には有限資源を守るという義務があり、その問題にどう向き合っていくかが重要」と児玉さん。今回のキャンペーンをきっかけに、地球環境に優しい完全養殖まぐろの普及に拍車が掛かればと期待する。


“7つの特徴”天空まぐろ

1. 脂ののったまろやかな味わい
2. “生”ならではの新鮮さ
3. 美味しいのにヘルシー
4. 一貫生産だから安心・安全
5. 高いコストパフォーマンス
6. トレーサビリティー
7. 地球環境に優しい

■天空まぐろキャンペーンに関するお問い合わせ
◎田舎家NY
231 West 40th St (bet 7th & 8th Ave), NYC
212-354-2195
www.inakayany.com