ティーンシェフがNYに第1号店 コースは1人160ドル

 秋到来。秋は全米では新シーズンのスタートだ。高校生なら気になるのは成績のアルファベットだろうが、フリン・マクガリー君(16)が気になるのは“星いくつ?” なぜなら、フリン君はこの年齢にしてオーナーシェフであり、このほどニューヨーク初となる自身のレストランをオープンさせる運びとなったからだ。「A」より星が欲しいお年ごろなのである。
 若きシェフは、家族がレストラン業を営むカリフォルニア州を飛び出し、世界の一流が集まるニューヨークへやってきた。戦いの場に選んだのは、ウエストビレッジ。「クリエイティブ・エッジ」スペース内にカウンター12席のみのポップアップレストラン「エウレーカ」を12日より開店する。店は週に3回、ディナーのみの営業で、14品のコースを1人160ドルで楽しめるという。アルコールが必要な人には、80ドルのワインペアリングの用意があるそうだ。どこにも説明はないが、マイナーなフリン君がペアリングを考えたのではないと加えておこう。
 コースの中には、フリン君のシグネチャーメニューである「リッツクラッカーとフォアグラのテリーヌ、サワーチェリーコンポート添え」も含まれる。リッツクラッカーは日本でも沢口靖子さんでお馴染み、あのリッツである。彼いわく、「リッツクラッカー、嫌いな人っています?」と言うことらしい。また、海水に浸したウニのメニューなどオトナなラインナップもあり、さてニューヨークの“口うるさいグルメ”たちはどんな評価を下すのか。
 注目度はとにかく高いようで、先月31日に立ち上がった、予約手段でもあるウェブサイトは、なんとアクセスが殺到しクラッシュしてしまった。4日現在は予約のシステムは動いているようだが、少ない席を求める戦いは必至。早めのご予約を!

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