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ニューヨーク市保健衛生局(DOH)は9日、男性と性交渉を持った男性(MSM)の間でA型肝炎に感染する例が増えていると警告する文書を発表した。
DOHによると、今年1月から2月末までに感染が確認されたのは5人で、いずれも海外渡航歴はなかった。渡航歴のないMSMのA型肝炎感染者はこれまで最大でも年間5人だったため、今年2カ月間で5人という数字にDOHは危機感を抱いている。5人の患者は27~47歳。うち3人は入院したが、現在は全員回復したという。患者はいずれもA型肝炎の予防接種を受けておらず、DOHは市民に対し予防接種を呼び掛けている。
A型肝炎患は食べ物の摂取や性交渉などから感染し、MSM間での感染拡大は性交渉によるものが主との見方が強い。感染すると発熱や嘔吐などの症状がみられ、深刻な場合死に至る可能性もあるが、予防接種で未然に防ぐことが可能だという。
予防接種を希望しているが主治医がいない、または経済的に難しい場合は、市のセクシャル・ヘルス・クリニックで無料もしくは低料金で接種を受けることができる。DOHは今年に入り、市でHIVや性感染症への対策サービスを大幅に拡大すると発表している。
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