デジタル駆使して抗争を未然に防ぐ 警察がフェイスブックで追跡

 【12日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】捜査当局は10日、フェイスブックのライブ動画配信機能を利用し、ブルックリン区でギャングの抗争を未然に防いだ。
 ギャング構成員によるソーシャルメディアへの投稿を監視する捜査官らは同日午前10時ごろ、拳銃を持った男3人が車に乗り込むところを捉えたフェイスブックの動画を発見。動画に映っていた3人のうち、ラシード・セレスティン容疑者(19)とエンボイ・ボラック容疑者(24)は同日、過去に関与した事件の裁判に出廷予定だったため、当局はブルックリン区刑事裁判所近くで何らかの抗争が起こるだろうと察知し、警戒を強めた。
 捜査官らがフェイスブックの動画を生中継で見張ると同時に警官をジョラルモン通りの同裁判所周辺にひそかに配備、裁判所に現れたセレスティン容疑者とボラック容疑者を現行犯逮捕した。数時間後に別の場所で3人目の男、ダボーン・アーサー容疑者(20)も逮捕された。裁判所の外で逮捕された2人のうち1人だけが実弾を装填した拳銃を所持していたが、いずれも銃刀法違反容疑で逮捕された。
 取り調べに対し3人は、「敵対するギャングの構成員を射殺するつもりだった」と供述している。

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