大塚 洋一(Gulliver USA) 車の豆知識 第63回 車のメンテナンス 

 高速道路などで窓ガラスに飛び石が当たった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。特にこの米国の道路事情はさまざまで、石だけではなく、鉄片や木片、大きいものですとゴムのベルトや板などが飛んできたり落ちていたりします。

 飛び石が当たって、窓ガラスがかけてしまうことがありますが、そのままにしておくと、窓ガラスが車内気と車外気の温度差で割れてしまうことがありますので、早めに修理することをお勧めします。小さなひびでも放っておくといつのまにか広がって大変なことになってしまいますので、後回しにせず対処しましょう。
 ワイパーブレードの交換時期はどのくらいでしょうか。大まかに言うと1年くらいでしょうか。半年で交換する場合もあれば、1年半ほど使用できる場合もあります。ワイパーの劣化の速度は使用する頻度や環境にもよりますが、ワイパーの先端部分はゴムでできているため、使用しなくても外気に触れていれば酸化により徐々に劣化していきます。
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 ワイパーを目視して、破損がみられる場合はすぐに交換が必要です。ですが、まだ使えそうなワイパーを交換するのももったいない…。そうなると、良い交換のタイミングが知りたいですよね。交換が必要になる初期症状として、ワイパーを使用した際の「ブブブッ」という「びびり音」がすることがあります。これが聞こえたら交換のタイミングです。とはいえ、この「びびり音」は、窓ガラスが汚れていたりワイパーが汚れていたりすると、ワイパーが正常でも摩擦が大きくなり発生しやすくなります。安易にワイパーを交換をする前に、まずは市販のガラスクリーナーなどで双方を清掃しましょう。これだけで驚くほどスムーズになることもあります。
 また、ワイパーを動かしても線状に水の掃き残しがあるなどの場合は、第一にワイパーのゴム部分の破損が疑われます。この場合、フロントガラスと接触しているゴムの部分をよく見ると、小さな亀裂が見つかることがあります。しかし、これも安易にワイパーを交換するのは「ちょっと待った!」です。
 ワイパーを交換する前にフロントガラスに前述の「飛び石」がないか確認しましょう。飛び石が作ったガラスの小さな「欠け傷」に水分が残り、ワイパーに問題がなくてもこの傷に残った水分を逆にワイパーが引き伸ばしていることもあります。この場合、問題はワイパー側ではなく、ガラス側にありますので、飛び石でできた傷のリペアが必要です。
 また、飛び石はガラスに傷を作るだけでなく、1ミリメートルほどのごく小さな飛び石や鉄の破片が、ガラスに当たった際に突き刺さったままになることがあります。破片が刺さったままのガラスの上にワイパーを使用すると、破片がワイパーに傷を作ってしまいます。この場合、新品のワイパーに交換しても直後にワイパーが破損してしまいます。
 まとめると、完璧なワイパー交換の手順は次の通りです。
①ガラスの状態をチェックする(欠け傷が無いか?破片が刺さっていないか?)②それらがある場合はまずガラスを修理または交換する
③最後にワイパーを交換する
となります(※①②のケースは稀です)。
 飛び石リペアとワイパー交換についてお悩みの方は、ぜひガリバーにご相談ください。

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プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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