ファッションライターあやこんぶの“おしゃクロ！”　Vol.39　ニューヨークにいながら英国の世界にどっぷり浸りたい！　アングロファイルな気分　

©Rose Callahan

　先頃ヘンリー王子と女優メーガン・マークルさんの婚約発表に祝福の声が集まりましたが、とくにここ最近、クラシックな英国ものが巷を賑わせているような印象を受けませんか？　

先週末に行われたゴールデングローブ賞授賞式で最優秀主演男優賞を獲得した映画「DarkestHour（邦題：ウィンストン・チャーチル／ヒトラーから世界を救った男）」もそのひとつ。ハリウッドで活躍する日本人アーティストの辻一弘さんによる特殊メイクを施したゲイリー・オールドマンが国民的英雄チャーチルの風貌にがらりと変身。本人の特徴的なアクセントやクセを正確に再現した演技は圧巻でした。エリザベス女王の半生を描いた話題のNetflixオリジナルドラマ「The Crown」は、私も激ハマり中。史実を基にした物語は、まるで英国王室の裏側を覗き見しているようで、かつ歴史を学べるのがいいところ。そこで、ニューヨークでもひときわ英国感を楽しめるアングロファイル（英国びいき）なスポットに注目。
　先月ブルックリンにオープンしたばかりのCrowley Vintage&Antiques（写真）は、ラルフ・ローレンで長年デザインを手がけたクローリー氏の英国を中心にしたコレクションが並ぶ注目店。Miller’s Oathは、英国調のクリーンなラインのジャケットやスーツを得意とするビスポーク・テーラーで、ここで一張羅を仕立ててみるのも乙です。
　英国の食事が不味いというのも昔の話。フレンチ勢が強いミシュランの中にも、今年初めて星を獲得したマジソンアベニューのハイエンドな高級レストラン、The Clocktwerの名が。ファーム・トゥ・テーブルの先駆けのひとつ、TheFat Radishは感度の高いダウンタウンピープルご用達です。
　趣きのあるパブで１杯やりたいなら、アップタウンのJones WoodFoundryへぜひ。タップルームの奥のダイニングではフィッシュ＆チップスやパイをはじめ、酒に合う食事も自慢。店の前に立つ近衛兵像がアングロファイルを堂々アピールする、その名もThe Churchillでは店内随所に潜むチャーチルの面影を見つけられれば、あなたも英国通。

Darkest Hour　www.focusfeatures.com/darkesthour
The Crown　www.netflix.com/thecrown