子どもの落下防止に網戸設置を 窓開ける夏を前に

 【13日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)および市住宅局(NYCHA)は13日、窓を開ける機会が増える夏を前に、子どもの落下事故防止のため網戸を設置するよう呼び掛けた。
 市の条例では、アパートが3戸以上ある建物の所有者は、アパートに10歳以下の子どもが住んでいる場合、全ての窓に網戸を取り付けることが義務付けられている。所有者は網戸を設置してほしいとのテナントからの要望にも応えなければならない。賃借人は、入居する際に子どもがいるか大家に報告する義務があり、契約を更新する際にも子どもがいるかどうか確認した上で報告書に記入し、建物管理者に毎年2月15日までに提出することが義務付けられている。
 しかし、網戸が適切に設置されていないケースが多く、昨年は窓からの落下事故が12件報告されている。うち1件は死亡事故で、6件は窓に網戸が設置されていれば防げた事故だったという。メアリー・バセットDOH局長は、「網戸1つで救える命がある」とし、子どもたちを守るためにも網戸を設置するよう保護者に訴えた。
 網戸の設置義務は1軒家など個人の持ち家は対象外だが、市は1軒家での網戸設置も推奨している。

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