電動アシスト自転車を回収 シティバイク、ブレーキに問題か

 自転車シェアサービス、シティバイクを運営する配車サービス大手リフトは14日、ニューヨーク市およびカリフォルニア州サンフランシスコ市、ワシントンDCで、ペダルアシスト機能が付いた電動アシスト自転車を回収すると発表した。安全性に問題があるとしている。
 ニューヨークタイムズなどによると、ブレーキを踏むと前輪にロックがかかり、利用者が自転車の前方に投げ出される事故が、ブルックリン区やクイーンズ区で起きており、これ以外にも過去数カ月の間に、電動アシスト自転車の利用者のけがが十数件報告されていた。
 リフトは、市内のシティバイク駐輪場から電動アシスト自転車全1000台を撤去し、代わりに従来型の自転車と交換。同社は声明で、電動アシスト自転車の供給業者と協力し、問題の解明を進めるとともに、「まもなく利用可能になる新しい電気自転車の開発に取り組んでいる」ことを明らかにした。
 電動アシスト自転車は昨年8月、市内のシティバイク駐輪場に初めて登場。シティバイクは好評に応え今年2月、6月までに同自転車を4000台導入する計画を発表していた。同自転車のモーターはペダルを回すことで作動し、最高速度は時速約18マイル(約29キロ)に達する。同自転車の利用により移動時間が短縮されるため、回収に落胆する利用者も多いという。

シティバイクの公式ホームページより

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