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高級スポーツジムチェーンの代名詞ともなっている「エクイノックス」。ニューヨークタイムズは、同ジムに現在在籍または過去に働いていたパーソナルトレーナー30人に取材。一見華やかに見える同ジムの裏側を5日、レポートした。
同社では、トレーナーの開発訓練や医療保険など、一般のジムでは少ない従業員教育や福利厚生が提供されているが、新人トレーナーを中心とした過酷なスケジュールが指摘されている。
新人トレーナーの中には週70時間から80時間ジム内にとどまり、トレーニングの他、ほぼ無報酬で顧客の獲得やプログラムの計画作成を強いられた例もある。休憩は空き時間に車の中やヨガマットの上などで仮眠をして取る。採用当初は週に約20時間、道具の片づけを時給15ドル程度で担当させられ、教育セッションを受ける間も顧客の獲得を強いられる。このため、新人の多くは数カ月で辞めていくという。
トレーナーの時給は26ドル(約2824円)から62ドル(約6735円)。顧客が増えると雑用から解放され、指導に専念できるようになる。そこまで到達すれば、約10万ドルの年収を得られる例もあるという。
米国では過去十年間にわたり、トレーナーの報酬を巡り、同チェーンおよびその他の大手ジムを相手取った集団訴訟が発生。
2013年に米運動評議会が実施した調査によると、健康保険に加入しているトレーナーは半数以下だったという。

42丁目のエクイノックス(photo / 本紙)
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