シェイクシャック、融資11億円を返金 中小企業支援目的のローン

 人気ハンバーガーチェーン「シェイクシャック」は19日、中小企業を支援するための賃金保証プログラム(PPP)から借りたローン1000万ドル(約11億円)の融資を、中小企業局(SBA)に返金したと発表した。ゴッサミストが20日、報じた。
 SBAの資金によるPPPローンは、新型コロナウイルスのまん延で打撃を受けた中小企業を対象に、経済的支援をするために設立。しかし申請する企業が多く3億5000万ドル(約376億円)の資金は、14日間で底をついたという。
 シェイクシャックは、同ウイルスの影響により売り上げが激減。毎週150万ドル(約1億6134万円)以上の営業損失に直面していた。同チェーンは合計8000人の従業員がいる。CEOのデニー・マイヤーさんによると、シェイクシャックは当初、PPPの融資対象が500人以下の中小企業だったにも関わらず各支店の店員45人を全従業員数としてSBAに提出。しかし、各方面から「本当に支援が必要な小さい企業が利用できない」と批判の声が上がったため、返還を決断。現在別の投資を受けているという。
 SBAの広報担当、マット・コールマンさんによると、返却された融資金はPPPの資金に戻されるが、連邦政府が同プログラムに追加の資金を割り当てるまで、新たな融資を行うことはできないという。

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