コロナで特需、キャンベルスープ 創業100年超「ミレニアム世代に届けたい」

 新型コロナウイルス感染拡大予防に伴う外出制限下、コンフォートフードを購入する人が増加した。特に「キャンベルスープ」は、売り上げが急増した。ウォール・ストリート・ジャーナルが14日、報じた。
 ロックダウンで家で食事をすることが多くなったこと、冷蔵の必要がない食品の買いだめに走ったことが、需要拡大の追い風になった。「今こそ、打って出る」とキャンベル・スープ・カンパニーのCEO、マーク・クロースさんは闘志を燃やす。「特にミレニアム世代と接点を持ちたい」と語り、デジタル媒体の活用を推進。インスタグラムやフェイスブックに4月、「Together We Cook」キャンペーンを立ち上げた。例えば「トマトスープは6種類のトマトを使っている、グリルドチーズと合わせれば1食できる」といったことを伝えるのが狙い。さらに、「不健康という缶入りスープのイメージを塗り替えたい」と、素材にこだわったクリーンラベルの「Well Yes!」ブランドや電子レンジで使用可能な容器を導入。「インスタカート」などと組み、食品宅配にも食い込んだ。コロナ後も食品のネット販売は減らないとみているからだ。
 パンデミックにより「必要に迫られて購入したスープだが、気に入ってもらえれば、リピート客となる」とクロースさん。創業100年超のキャンベルスープで、中興の祖を目指す。

Yurika Fukagawa / 本紙

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