完全隔離授業に高まる抗議の声 保護者がNY市庁舎前に集結

 ニューヨーク市の公立学校が19日から再び完全遠隔授業に移行したことで、保護者数十人が同日、市庁舎前に集結し、抗議の声を上げた。ニューヨークタイムズが19日、報じた。
 ローラ・エスピノーザさんもその1人。1時間をかけてブルックリン区の自宅から駆けつけた。障害を持つ6歳の双子の親で、週5日、通学させていた。「変化に容易に対応できず、遠隔授業は役に立たない。15歳の娘も、双子の世話で勉強に支障がでる」と不満をぶつける。ワシントンハイツに住む2人の子供を持つダニエラ・ヤンペルさんも「学校が閉鎖になっても、市内が安全になるわけではない」と声を荒げ、「市長、州知事、教育局長や教員組合長に子供が通学するかどうかを決める権利はない」ときっぱり。ハーレムのマリリン・マルティネスさんは共働きのため、ベビーシッターを探さなければならない。「市長は親が働きに出ていると思っていないのかしら。有給家族休暇も使い果たした」と呆れ顔だ。
 一方、デブラシオ市長は同日、「10月に、学校を再開した時には『危険だ。まだ早い』と言っていたのに」と肩をすくめる。デブラシオ市長は今回も再開を「できるだけ早く」約束している。ただ、校舎内で新型コロナウイルスの検査を実施するなど「より厳しい規則」を検討するとしており、めどは立っていない。

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