チャットGPT、授業で効果的に活用
ブロンクスのミドルスクール
世界中で話題を集めている人工知能(AI)を使った自動応答ソフト「チャットGPT」。ニューヨーク市の教育局が1月、アクセスをブロックするなど、全米の大学や学校区が不正防止対策を急いでいる。これに対し、ブロンクス区のミドルスクールでは、ある授業で効果的に活用している様子を、ニューヨーク・タイムズ(6日付)が伝えている。
この学校の教師マリサ・シューマンさんは、教員生活10年以上を誇るベテランだ。1月のある日に行ったコンピュータ・サイエンスの授業で、教師になってから初めて、授業計画を一切書かなかった。チャットGPTを使って、質問に対する回答を分かりやすく文章化することによって、授業で使う教材を作成した。
シューマンさんの狙いは、チャットGPTが持つ潜在的な有用性と落とし穴を生徒と共に検証することにあった。「私たちは、チャットGPTを評価している。あなたたちの目標は、それが効果的か非効率的かを見極めることにある」。生徒に対し、チャットGPTを批評する力を養うよう呼び掛けた。
生徒はチャットGPTへのアクセスをブロックされているため、シューマンさんは生徒からの依頼を受ける形で、実験的にチャットGPTを使って、授業計画を作成。授業では、その計画に沿って授業を実施し、チャットGPTの有用性を分析した。
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