4月22日 編集後記
“今日はEarth Day”
編集部が気になった1週間の出来事
NY市、牛肉消費を更に削減へ 自称ビーガン市長の地球温暖化対策
学校給食でビーガンの日がある理由がようやく腑に落ちた。育ち盛りの子供のことを考えると少し複雑。(編集部 I)
NY市、世界一物価高の都市に ビールは近郊より125%割高
郊外と比べてこんなに違いがあるのは驚いた。値札がないことも多く、ニューヨーカーは値段を気にせず買い物しているのか疑問。(編集部 W)
タイムズスクエアで80以上の無料イベント 今年の夏「TSQライブ」
リトルアイランド、ブライアントパーク、リンカーンセンターなど続々発表。(編集部 A)
編集後記 “今日はEarth Day”
皆さん、一週間お疲れさまでした。今週は、NYの物価高に関するニュースがなぜか多く、上記の木曜の記事のほか、金曜も『NY3区の家賃中央値、過去最高に マンハッタンとブルックリン、クイーンズ』という記事があり、NYCが世界で最も裕福な都市であるという記事に納得させられるとともに、改めて厳しさも感じました。
一方で、物価高のせいか、裕福さのせいか、今週は、夏に向けての無料(!)イベントも数多く発表されていたので、そちらでNYの元をとらねば、と思いました。(日々のニュースを追いかけていて、改めてNYのイベントの多さに気づかされます。そのあたりは、さすがNYですね。)
ちなみに、今日は、Earth Dayですね。Earth Day(“地球の日”)とは、地球や環境のことを考えるために1970年にアメリカで始まった取り組みでは、現在では、190ヵ国以上、10億人以上が参加するイベントとなっており(https://www.earthday.org/history/)、1997年の京都議定書の後継である2016年のパリ条約調印もこのEarth Dayにあわせて行われました。
ご存じのように、最近さらに気候変動の影響は大きくなっており、観測史上(1880年以降)最も温度が高かったトップ10の年は、すべて2010年以降におこり、2022年は6番目でした。それを受け、南極大陸の氷床も最も少ない状態となっており、南極大陸東側の氷床がすべて解けると海面が今より52mも上昇してしまうそうです。(NYも他人事ではなく、将来的に130~220万人が影響を受ける可能性があるとの記事が今週ありました。)
また、大気中にある二酸化炭素の2倍の量を閉じ込めていると考えている永久凍土の氷解も懸念されており、温暖化がさらなる温暖化を加速し、被害も加速する懸念が強まっています。さらには、その被害が、これまで相対的に気候変動の要因を作ってこなかった発展途上国により大きなしわ寄せがきていることも大きな課題となっています。
ちなみに、なぜ4月22日がEarth Dayになったかと言うと、このイベントづくりに尽力したのが、Denis Hayesというアメリカの大学生だったので、大学生たちが参加しやすいように、春休みと年度末試験の間の日程であったからということと、Nebraskaで始まった植樹運動のArbor Dayにあわせたということです。
今日一日でできることは知れていますが、子供たちのことも考え、45億年の地球の歴史の中で、ほんの一瞬を借りている我々が、必要以上に地球を汚さないように(気候変動に取り組みに対する評価では、日本が50位、アメリカは52位ですし。。。)、今後の行動を考えるのもいいのではないでしょうか。
ではよい週末をお過ごしください。
編集部より
今週の1枚

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