23年犯罪件数、19年より急増 22年よりは減少傾向

 

23年犯罪件数、19年より急増

22年よりは減少傾向

 

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アダムズ・ニューヨーク市長は3日、ニューヨーク市警(NYPD)幹部らと記者会見し、2023年は22年よりも市内の凶悪犯罪が減少したと発表した。しかし、新型コロナウイルス拡大前の19年に比べると犯罪は急増している。

アダムズ氏によると、殺人は前年比12%減を記録。22年の438件から386件に減った。発砲事件も25%に相当する320件が減少した。銃の不法所持での逮捕者は4400人。6500丁の違法銃器を押収した。強盗は12月には22%増加したものの、通年では3%減少。ヘイトクライムも12月に26%増えたが、通年では5%減っている。12月のヘイトクライムの半数以上はユダヤ人を標的としており、イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突が背景になっている。

ただし、車両重窃盗は15%、重暴行事件も6%増えている。さらに新型コロナ前と比べると犯罪件数は高い水準にある。主要重犯罪は19年に比べて33%増。殺人も19年より67件多い。21年と比べても犯罪は23%増加している。これについてNYPD幹部は保釈制度改革が影響したと釈明した。

アダムズ氏は「我々の市は変わった」と発言。「我々は約束を果たした。今後も約束を守る」と主張した。重要犯罪の容疑者逮捕は12%増。全ての犯罪の容疑者逮捕も20%増えて、NYPDによる取り締まり強化が功を奏したとした。ホームレスのテント村撤去など生活の質向上も成果として挙げた。 (3日、amニューヨーク)

 

 

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