ニューヨーク市周辺で食料品の価格上昇が止まらない。アメリカ国内でも上昇率が高い都市圏の一つとの調査結果も発表された。Fox5nニュースが22日、伝えた。

財務や金融に関するアドバイスを行うサイトSmartAssetによれば、ニューヨーク、ニューアーク、ジャージーシティーを含む地域では、2024年4月〜25年3月に食料品価格が3.3%も上がった。内訳は、卵・肉類・魚類が8.9%、乳製品が5.1%、外食が3.0%の上昇。シリアルやベーカリー製品は0.3%のプラスにとどまった。フルーツや野菜は1.3%下落している。
アメリカ国内で上昇率が最も高かったのはハワイ州のホノルル周辺で5.3%。次いでフロリダ州のタンパ、セントピータースバーグ周辺の4.3%、ミネソタ、ウイスコンシン両州のミネアポリスからブルーミントンにかけての地域の4.2%と続く。カリフォルニア州サンディエゴ周辺が3.7%となっており、3.3%のニューヨーク市周辺は4番目にランクされている。
SmartAssetの経済分析ディレクター、ジャクリン・ディジョンさんは「卵・肉・魚は全ての都市圏で値上がりしている。多いところで9%と、全般的なインフレ率の3倍だ」と指摘。「ただし、フルーツや野菜などは値下がりしている都市圏もある」と加えた。特にマサチューセッツ、ニューハンプシャー両州のボストンからニュートンにかけての地域では6.1%も下がっており、食料品全体でも0.7%のマイナスを記録した。
今後については関税交渉の行方が気になる。アボカドやトマトはメキシコ、バナナはコスタリカというように、スーパーに並ぶ食品の多くが外国産の現実があるからだ。
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