合わせて読みたい記事
「ベーコン・エッグ・チーズ・サンドイッチ」の価格が物価高騰の影響で上昇している。通勤途中に、あるいは仕事前にボデガでこのサンドイッチとコーヒーを買うのが「朝の行事」となっているニューヨーカーにとっては痛手だ。だがそれ以上に、ボデガの経営者にとっても現在の物価高は死活問題になっている。ニューヨークタイムズが5月31日、伝えた。

ブルックリンのイーストフラットブッシュにあるボデガ、エル・バシロン・グロッサリーは、2019年から4.50ドルだった価格を今年初めて5ドルに値上げした。店主のメロス夫妻によると、卵の仕入れ価格が1ダース2〜3ドルだったのが一時8ドルを超えたことが主な理由だという(卵の価格が落ち着いた現在は1ダース3.95ドル)。サンドイッチ1個に必要なベーコンやチーズ、パンなどの原材料も軒並み値上がりし、加えて電気代、ビルの固定資産税、人件費などのコストも上昇。店の売上は過去25年で1日平均3000ドルから2000ドルへと減少した。メロス夫妻は、収益確保のためには全商品の価格を見直さざるを得ないと話す。
ボデガは地元住民の生活に欠かせない存在だ。米ボデガ協会(United Bodegas of America)の調査によると、ニューヨーク市内にはボデガが約1万5000店ある。これらの店舗の大部分は数百平方フィートの小さなスペースで、街角に立地し、コンビニエンスストアとデリを兼ねる役割を果たしている。大手スーパーのように大量仕入れができないため、価格競争では不利な立場にある。加えて、消費者も生活費の高騰に苦闘しているのが現状だ。メロス夫妻は「今は生き残るだけで精一杯」と顔をしかめた。
RELATED POST
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








