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地下鉄で赤ん坊を拾ったカップル
愛があれば何でもできる物語
ニューヨークの地下鉄駅で赤ん坊を拾ったカップルが、その顛末を本にまとめて出版した。5日、ニューヨークポストが報じた。
ソーシャルワーカーのダニー・スチュワートさん(当時、34歳)は2000年8月、14丁目の地下鉄駅出口付近で衣服にくるまれた赤ん坊を見つけた。「人形かと思った。しばらくすると足を動かし、仰天した」。すぐに交際していたピーター・マーキュリオさん(当時、32歳)を近くのアパートから呼び出した。「息をしているのを確認して911に電話した」とマーキュリオさん。警察はこの赤ん坊を近くの病院へ搬送。男の子でまだへその緒が付いていた。
その12月、スチュワートさんは家庭裁判所で証言を求められた。そして裁判長から「養子にする気はないか」と尋ねられてまたびっくり。「衝動的に、『イエス』と答えてしまった」という。最初は躊躇していたマーキュリオさんも赤ん坊を抱いて「親になろうと決心した」。クリスマスの3日前の雪の夜、赤ん坊を引き取り、ケビンと名付けた。
それから、20年。ケビンさんは大学で学ぶ。マーキュリオさんはケビンさんのことを「私達の地下鉄ベイビー」という絵本にまとめた。「何が起こるかわからないニューヨーク。愛があれば何でもできる」と語っている。

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