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図書館の予算、大幅削減回避へ
市民の声に市長 が譲歩


ニューヨーク市立図書館に関する予算の大幅な削減が避けられる見通しとなった。
市と市議会は現在、来会計年度予算の最終調整中。アダムズ市長は図書館予算を3600万ドル削減すると提案していた。図書館関係者は日曜日に閉館したり、土曜日にも開館時間を短縮したりせざるを得なくなると警告。市民から予算削減に反対する声が高まっていた。アダムズ氏がこれに屈した。
市長の報道官は「市立図書館はコミュニティーの重要なライフライン」とコメント。「その使命を果たせるよう、市議会と調整を図る」と続けた。ただし、削減を全て撤回できるかは不明。一部は市議会による財源復元が必要となる。
新会計年度は7月1日から始まる。予算の調整作業は6月29日までに完了させなければならない。コロナ禍の連邦政府による財政支援が枯渇する中、アダムズ氏は図書館だけでなく、低所得者向け住宅、社会福祉プログラムなどの経費削減を主張。市議会は予想外の税収増加や低所得者層に対する悪影響を指摘して、削減に抵抗してきた。アドリアン・アダムス市議会議長は「多くのニューヨーカーが図書館支援に声を上げた。我々もその声に応えるべく、図書館予算の確保を優先事項として市と戦っている」と話している。(28日、ゴッサミスト)
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