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ニューヨーク市の地下鉄利用者は日々、粒子状汚染物質(PM2.5)にさらされ、健康への影響が懸念されている。一般的な地下鉄ホームにおいて、米環境保護庁が24時間にわたって安全とみなす基準の4倍、世界保健機関が定める9倍に上ることを、ニューヨーク大学(NYU)の研究者らが突き止めた。とりわけ、通勤時間が長いエリアに居住する低所得者や黒人、ヒスパニック系は、より高いレベルの被害にあっているという。

(Photo: Miyu Nagata)
研究では、分析した微粒子の中に、列車の金属製車輪やブレーキ、レールの摩耗と摩擦が原因とみられる高濃度の鉄を発見。そのため、構造が古く深い地下にあり混雑する駅は換気が悪くなり、PM2.5の濃度が高いことが判明した。一方、アジア系や白人に比べ黒人とヒスパニックがさらされるPM2.5の濃度は、それぞれ35%、23%高いことが分かった。彼らはミッドタウンやダウンタウンなどの金融街に長時間かけて通勤するためだと指摘する。
主任研究者でNYUのマスード・ガンデハリ教授(都市システム工学)は「PM2.5の粒子は肺を貫通し、心血管系や呼吸器系や神経系の病気を引き起こすことが明らかになっている。1日の乗降客数が500万人のニューヨークの地下鉄が1日に引き起こす人体への影響を想像してほしい」と警鐘を鳴らす。(7日、ガーディアン)
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