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地下鉄駅に無毒粒子、ガス放出
18日から、生物・化学テロ攻撃に備えた調査実施

ニューヨーク州都市交通局(MTA)と米国土安全保障省(DHS)は18日から29日までの5日間、有害な化学物質や細菌・ウイルスを空気中に放出するなどの生物・化学テロ攻撃に備えた研究の一環として、ニューヨーク市の地下鉄駅で、無毒の粒子およびガスを放出する調査を行う。各メディアが報じた。
緊急時対応機関のための実用的データを集積するのが目的。タイムズスクエアをはじめ、ワールドトレードセンターコンプレックス、ユニオンスクエアパーク、ユニオンスクエアの地下鉄各駅、トランジットハブのオキュラスなどで実施する。人口密度の高い都市環境における、生物剤のエアロゾル放出を模倣し、地面やその他の表面に付着した空気サンプルと物質を採取する。放出されるのは、塩やグリセロール、マルトデキストリン(甘味料)、蛍光増白剤、非コードDNAオリゴ、非晶質シリカなどの非毒性物質。ガストレーサーは、六フッ化硫黄とペルフルオロカーボントレーサーなど。DHSは、放出する粒子とガスの環境評価を行い、安全性を確認している。
連邦政府が市の地下鉄システム内で、生物テロの調査を行うのは今回が初めてではない。2016年には、都市脅威分散計画の一環として、地下鉄で同様の調査が行われており、今回の調査も、同計画の一環に位置付けられている。
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