「コンシューマー・レポート」は、「Tyson」「Perdue」「Butterball」やコストコに鶏肉を供給している加工工場56カ所で許容値を超えるサルモネラ菌が検出されたと発表した。専門家は、十分加熱するなど、消費者は自衛を迫られるとしている。フード&ワインが伝えた。

レポートは連邦農務省(USDA)の食品安全性及び検査サービス(FSIS)部門のデータを活用。食中毒の原因となるサルモネラ菌の検出結果を集計した。その結果、「検出許容値を超える」工場が米国内に56カ所存在することが判明した。コンシューマー・レポートのディレクター、ブライアン・ロンホルム氏は「50カ所を超えるのは憂慮すべき状態」と指摘している。
その中には、七面鳥の挽肉を生産するButterballのノースカロライナ州マウント・オリーブ工場、丸鳥を生産するTyson Foodsのアリゾナ州スプリングデール工場、七面鳥を処理するPerdue Foodsのインディアナ州ワシントン工場などが含まれる。さらに、コストコに鶏肉加工品を提供する「Lincoln Premium Poultry」のネブラスカ州フレモント工場も入っている。
レポートはリスクの回避方法として、「調理中はこまめに温水と石鹸で手を洗う」「生肉を切った包丁やまな板は、他の食品に使用する前に消毒する」「鶏肉の中心温度が華氏165度になるまで加熱し、調理用温度計で確認する」ことを提案。
さらに「買い物をしている時から、生肉はビニール袋に入れて別の食材と分ける」「冷蔵庫で保管する際はビニール袋やボールに入れ、ドリップが生じないようにする」「華氏40度を超えない冷蔵庫の中で解凍する」「菌が飛び散る可能性があるので、生肉の水洗いは禁物」としている。ロンホルム氏は「安全性に関する限り、政府は当てにならない。消費者は自衛するしかない」と説いている。
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