2025年4月23日 NEWS DAILY CONTENTS COLUMN 『夢みたニューヨーク、住んでみたら?』

連載『夢みたニューヨーク、住んでみたら?』Vol.17 早足で歩いてこそニューヨーカー

ニューヨークでの生活では驚きが「スタンダート」と化している。筆者は28歳、この夏憧れのニューヨークにやって来た新参者だ。日本(神戸)で人生の大半を過ごしたせいか、いちいちビックリするようなことが毎日のように起こるので、文化の違いやカオスな出来事を中心にポップにつづっていくことにした。

〜ウォーク・ファスター!〜

ニューヨーカーはとにかく歩くのが早く、観光客と住人は「歩く速度」で見分けがつくほど。この間のエイプリルフールには、彼らの歩く速度をジョークにした道の標識「Local Only」の画像が出回ったりしていたほど、ニューヨーカーは自他ともに認めるウォーク・ファスター集団なのだ。

筆者の歩く速度も日に日に早くなってきており、次に日本に行くと行き交う人からスポーツカーと間違えられないか心配している。

冗談はさておき、なぜこの街にいると歩く速度が上がっていくのか? 人が多く、モノ・コトの流れも早く “タイム・イズ・マネー” の感覚が身体に染み付いているのだろう。過去のエピソードで Q. なぜ信号を待たないのか?A. それは信号によって人生の時間を左右されたくないからだ!といった内容を書いたが、歩く速度もまさにそうだ。時間はあるものではなく、自分で作るもの。

ニューヨーカー “っぽく” なれる3原則
1)トロトロ歩くな、時は金なり
2)「いいな」と思ったら、ためらわずに褒めろ
3)地下鉄で手には花束を(次回エピソードに続く)

筆者のプロフィール

ナガタミユ(Miyu Nagata)エディター/ダンサー

兵庫県出身の27歳。幼少期に観た「コーラスライン」をきっかけに舞台芸術の世界にどっぷりハマって以来、20年以上踊り続けている。また、日本の出版社で編集者として活躍したのち「書いて、踊る編集者」としてさらなる飛躍を遂げるため、2024年8月から拠点をニューヨークに移す。

過去のエピソード

Vol.1 ニューヨーカーは、なぜブックカバーを使わない

Vol.2 居酒屋デートの概念がない街

Vol.3 遅延だらけのサブウェイを乗りこなすコツ

Vol.4 街にあふれるレディファーストな男性たち

Vol.5 アメリカには存在しない便利アイテム

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