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【24日付ニューヨークタイムズ】メキシコの「麻薬王」として知られるホアキン・グスマン被告(通称エル・チャポ)が、収監中のマンハッタン区連邦刑務所内にある独房「10サウス」での待遇改善を求めている。
エル・チャポは今年1月から厳重な警備の下に収監されているが、弁護士との面会と裁判所への出廷がなければ、1日23時間を独房で過ごしている。残る1時間は娯楽室と呼ばれる小部屋で運動する。
担当弁護士は、独房での待遇が「裁判準備を妨げている」としてニューヨーク東部地区連邦裁判所のブライアン・コーガン判事に同被告に対する規制を弱めるように、また、国際人権救援団体が10サウス内の環境を調査するよう求めている。さらに申し立てには、「水道水が喉を傷めるのでボトル入りの水が必要」といった些細なことも多数含まれている。
一方、裁判所の記録によれば、同被告には2週間にボトル入りの水が6本与えられており、弁護士との面会時間は週21時間になり、他の収監者より長い。
連邦検察は「同被告に対する警備は妥当であり、国際人権救援団体には刑務所内を監視する権限は与えられていない」と拒否している。

2017年1月19日、メキシコから米国に移送されるグスマン被告(中央)
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