指先切断などの被害でリコール拡大 、イグルーの「クーラーボックス」コストコなどで販売

テキサス州に本社を置くクーラーボックス大手、イグルー（IGLOO）社は、負傷の被害が報告されている自社製品のリコールを拡大した。牽引ハンドルが消費者の指先をクーラーに挟み込む可能性があり、指先の切断および挫滅傷をもたらす危険性があるという。 

同社は今年2月、既に100万台以上のクーラーのリコールを発表していたが、今月10日、さらに13万台をリコールの対象に追加した。米消費者製品安全委員会によると、2月のリコール発表以来、同社には指先の負傷に関する報告が78件寄せられた。そのうち26件が、指先の切断、骨折、裂傷に至っている。 

対象の製品は、2024年1月以前に製造された「Igloo 90 Qt. Flip & Tow Rolling Coolers（モデル番号：34692、34785、34790）」。モデル番号は、クーラーの底に貼られたラベルで確認できる。製造年月日は、クーラー底面に円形で刻印されている。円形の内側に、製造月を指す矢印と、製造年の下2桁が記されている。クーラーの側面には「IGLOO」と印字されており、本体とふたの色の組み合わせには、複数のバージョンがある。 

これらのクーラーは、コストコ、ターゲット、アカデミースポーツ、ディックス・スポーティング・グッズなど、全米の複数の小売店で販売されていた。対象製品の購入者は、無料で交換できる。同社への問い合わせは、トールフリー888-943-5182（午前8時から午後5時）または igloo90qt@sedgwick.com まで。