物価高が続くニューヨーク。ミッドタウンのホテルは平均1泊300ドル超。少しでも広い部屋に泊まろうとすれば、その倍は当たり前。そんな現実から抜け出す選択肢として、編集部が注目したのが、ニューヨークから直行便でわずか4時間のメキシコ・カンクン。日本ではまだ馴染みの薄い “オールインクルーシブ” スタイルを、本場で体験できる場所だ。

食べて、飲んで、遊んで、眠る。それだけでも贅沢なのに、「値段のないメニュー」から、際限なくお酒が運ばれてくるという世界。そんな非日常をレポートでお届けする。
◆ 日本では珍しい「全部込み」
日本ではホテルが「泊まるための拠点」とされており、食事や体験は外に出て楽しむスタイルが一般的。そのため「オールインクルーシブ」という言葉自体にあまり馴染みがない。

沖縄の大型リゾートでも、朝食付きが基本で、夕食や飲み放題は追加オプション。高級温泉旅館でも、夕食はついていても飲み物は別会計、スパやアクティビティも別料金・事前予約が必要なことが多い。
日本にも「オールインクルーシブ」と言われる施設はあるが、利用できるレストランや飲み物に制限があったり、営業時間に縛りがあることがほとんど。「24時間ルームサービス」「お酒まで無制限」「複数ジャンルのレストランを使い放題」といった海外スタイルは、国内ではほぼ存在しない。
◆ 隠れ家リゾートで食べ飲み放題してみた
今回滞在したのは「Dreams Playa Mujeres Golf & Spa Resort」。ニューヨークから飛行機で約4時間、カンクン国際空港から車で約35分。メインのホテルゾーンから少し離れたプラヤ・ムヘレス地区にあり、豊かな自然に囲まれた静かな環境が広がる。敷地に足を踏み入れた瞬間、南国の風と開放感が体を包み込む。

まず驚いたのは、この敷地内での飲食やプール、ショーなどのエンターテイメントが、基本すべて“し放題”という点。レストランは和食、ブラジル料理、フレンチ、地中海、シーフードなど計10軒。プールサイドやビーチを含めたバー&ラウンジは13カ所あり、カクテルやワイン、ビールを好きなだけ楽しめる。


そして、どの店でもメニューに値段がなく、初めてオールインクルーシブを体験する筆者は、まるで映画の世界に入り込んだような錯覚を覚えた。朝起きて元気があれば、8時オープンのレストランでビュッフェ朝食。もし「部屋のベランダでのんびり食べたいな」と思ったら、24時間対応のルームサービスも利用できる。

朝食のあとは、ビーチでのんびり。宿泊者専用のビーチエリアにはミニコテージやカウチが並び、くつろいでいるとスタッフがやってきて「お飲み物いかがですか? ピニャコラーダがおすすめですよ」とささやいてくる。まだ朝10時だったが、ここはメキシコ。お酒文化が根付いたこの地では、「いつでも飲める」ことが何よりの贅沢。

昼間は観光名所を巡るために一旦ホテルを出たが、夕方17時頃にはホテルに戻り、そこから “レストランはしご” がスタート。メキシコの名物酒メスカルで作られたフレッシュなマルガリータを手渡され、いざ出発。本格メキシカンファ食べられる「Tres Colores」、和食とペルー料理のフュージョン「Fusion Nikkei Cuisine」、そしてフレンチ「L’Etoile」(ドレスコードあり)と巡り、最後はプール沿いにあるカフェでアイスクリームを食べ、専用シアターで超人技が次々に繰り出される圧巻のサーカスショーで締め括った。


「お会計が発生しない」という喜びが、ここまで人を解放するのかと驚いた。カップルや友人とまったり過ごすのもいいし、大人数で豪遊するのも楽しそうだ。
ちなみに筆者は日中、自然や世界遺産巡りに出かけたが、ホテル完結型で過ごすのももちろん可能。施設内には大きなプール&ウォーターパーク、インフィニティプールやジャグジー、キッズクラブやウォータースライダー、さらにはカヤックやシュノーケルといったマリンアクティビティ、さらにはカンクンの自然を堪能できるゴルフコースまで揃っている。

◆ コスパ良く「バカンス」したい人向け
気になる価格は、時期により異なるが、オフシーズンなら2名1室で1泊300〜350ドル。週末やハイシーズンでも350〜400ドルほどで宿泊できる。

つまり、ニューヨークのホテルとほぼ同額で、食事・飲み物・エンタメ・ビーチ・プール・ルームサービスまですべて込み。コスパ良く、思い切り羽を伸ばしたい人にとって、カンクンのオールインクルーシブはこれ以上ない選択肢だと感じた。
【次回エピソード】 → あの映画の舞台にもなった!写真を撮る手が止まらない「美しすぎる自然」だらけのカンクン周辺観光
取材・文・写真/ナガタミユ
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