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ことし1月に就任したニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ新市長は3日、ラジオのインタビュー番組とテレビのトークショーに続けて出演し、公正な賃金制度の確立や収入格差の是正など、新市政の中核となる政策案について決意を語った。
ローカルラジオ局WNYC-FMのインタビューでは、有給病気休暇の適用範囲を広げる条約改正や、生活に最低限必要な賃金を保護する政策の実施について、「中流階級の救済のために全国規模で実施されるべき政策を、まず市レベルで実現する。ニューヨーク市が新たな標準を打ちたて、他の地域にも広げていく」と意気込みを述べた。
さらに、その後出演したトークショーでは、「ニューヨーク市が以前のような秩序のない状態に戻ることを心配する市民もいるのでは」という問い掛けに対し、「革新的なリーダーが就任した後には、必ず大きな変化が起きる。重要なのは、米国が現在直面している最大の脅威は格差であるという認識だ」として、貧富の差の解消に向けてさまざまな角度から制度改正を目指す方向性を強調した。
同市長は就任から1カ月余りで有給病気休暇に関する条約改正に加え、市警察庁(NYPD)による職務質問法「ストップ・アンド・フリスク」に関する控訴を取り下げるなど、次々と公約を果たしている。
番組では、フォークやナイフを使ってピザを食べる姿や、反対派から「政策が社会主義的」と批判されていることについて司会者にからかわれ、冗談で返す場面も見られた。
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