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ニューヨーク市の教育現場に関する最新の調査で、貧困地区にある公立学校の白人教師の割合が、著しく低下していることが分かった。
独立予算局が14日発表した報告書によれば、2011〜12年の教育年度で、金銭的に豊かな生徒が多い学校では白人教師の割合が72.5%だったのに対し、低所得者層が多い地域の学校では44.2%だった。
また市全体では、7万3373人いる教員のうち、黒人は10.6%、ヒスパニック系は14.4%、アジア系は5.9%で、白人は58.6%だった。独立予算局では、「教師の人種に偏りが出ている原因は不明」としている。
このような偏りが見られるようになったのは2007年ごろからで、07〜12年の5年間で、貧困地域の学校の白人教師は1万838人から9257人と大幅に減少したが、同じ期間に豊かな地域の学校で見られた白人教師の減少は、1万7390人から1万6566人とわずかだった。
しかし、労働組合の取り決めにより、当局が教師の配属を恣意的に決定することはできないため、人種の偏りを制度的に是正するのは難しい状況だという。
ニューヨーク市教育局では今回の調査について、「まだ課題はあるが、市では教師に対して必要なリソースを提供し、生徒には素晴らしい学習環境を用意できるよう努力を続けている」とし、人種的な隔たりについては言及していない。
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