米アップルが今月14日に発売した、ISSEI MIYAKEとのコラボレーション「iPhone ポケット」は、apple.comで発売開始後わずか数時間で完売。16日付フォーブズがその理由を分析している。

iPhoneポケットは、ISSEI MIYAKEの「一枚の布」コンセプトに着想を得てデザイン。独自の3Dニット構造により、iPhone全機種のみならず、ポケットに入るあらゆるアイテムにフィットするよう設計されている。しかし、その価格の高さ(ショートストラップ149.95ドル、ロングストラップ229.95ドル)からSNS上では「切り刻んだ靴下」「アップル製品なら何であれ、アップル信者はどんな値段でも払う」と物議を醸した。自身を「アップル信者」と認定するフォーブスの寄稿者ジョン・コエツィアーさんも、「新しいiPhoneポケットは、史上最もつまらないアップル製品かもしれない」と評している。
完売の理由(1)価格は関係なし
世界的ファッションブランドであるISSEI MIYAKEとのコラボが安価になるはずもなく、ファッションに敏感な顧客層にとっては価格は全く問題ではなかったようだ。
完売の理由(2)「限定発売」の威力
アップルが他社と提携することは「まれ」なことも人気に拍車が。アップルは追加入荷の有無について明らかにしていないが、限定発売であることから、おそらくそれはないと推定される。著名なコンテンツクリエイターであるマイケル・ジョシュさんいわく「このブームを理解できない人もいるかもしれないが、これらのアクセサリーは芸術品やファッションコレクタブルを所有するようなものだ」
ニューヨークタイムズは、今回のようなファッションとテクノロジーのコラボが利益を生む仕組みについて分析。「この動きはアップルがファッション分野で展開する最新の取り組みだ。同社は過去10年間、フランスの高級ブランド、エルメスと提携し、時計バンドやAirTags用ホルダーを共同開発してきた。こうした提携は、テクノロジーブランドとファッションブランドが互いに協力し合う傾向が強まる中で拡大しているトレンドの一端だ。メタは2019年からレイバンやオークリーの親会社であるエシロール・ルクソティカと提携し、数多くのスマートグラスを発表している。シャネルやサンディ・リャンを含む他のブランドも、テック消費者にアプローチする方法を模索している」と伝えている。
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